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「きみなくして 神も我もなし」
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画家:
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aerith
(この画家のギャラリーを閲覧)
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閲覧回数:
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760
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投稿日:
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2009/11/14 [Sat]
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縦横サイズ:
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550 x 685
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詳細:
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骨はもろくなって手に取るとくずれていきそうだった。
小さな骨はひとつひとつが愛おしかった。
ぼくは骨を入れたその壷に花やいばらの模様をほどこし、最後にこう彫った。
「きみなくして、神も我もなし」
あの時、きみの手を離さなければよかった…
ぼくは…
*ハドソンの「緑の館」。
本なんて大嫌いで外遊びばかりしてたわたしが最初に夢中になった本。
美しい武部本一郎の挿絵に心うたれた。
大人になって大人版で読んでその切ないロマンスに涙した。
国の政争にまきこまれた青年アベルは南米の奥地にのがれて蛮族の中に身を潜める。
蛮族が決して近づかない「悪霊の森」の話しを聞く。
鳥や動物を味方につけた魔女がいて狩猟もできず、いつか魔女を倒したいと。
迷信を信じないアベルはその森を探検する。
そこで出会う妖精のような少女リーマ。
小鳥を寄せ動物と心通わせる不思議な少女。
やがて二人は恋におちる。
リーマは初めての恋心にとまどう。
二人は彼女のルーツをたどる旅をする。その旅の途中に心通わせ、愛を確かめ合うのだった。
彼女は先に一人であの森に帰るという。
「見て、これ」と彼女は自分の服をさす。出会った頃より少し色あせている。
彼女は新しい服を作ってアベルを待ちたいと言う。
密林に慣れている自分のほうが早く戻れ、服を作る時間ができる、と。
彼女は「花嫁衣装」を作りたかったのだ。彼女は微笑みながら発った。
戻った森にはあれだけ怖がっていた蛮族たちが自由に出入りしているのを訝しがる。
リーマの姿は見当たらなかった。
蛮族の村で過ごしたアベルは仲の良かった蛮族の一人から話しを聞き出した。
禁断の森から魔女がいなくなったので自由に狩りをしていたら、その魔女がかえってきた。
われわれはその魔女を追い立てた。
魔女は木の上に登ったので下から火を燃やした。
「燃えろ、燃えろ」とはやしたてた。
火は天までのぼるほどの勢いになった。
その時、木のてっぺんから「アベル、アベル」という声がして鳥のようなものが炎の中に落ちていった。
アベルは歯を食いしばってその話しを聞く。
やがて部族間の争いに乗じて元仲間にしてくれていた蛮族の村に復讐を果たす。
彼は気が狂ったようにその木を密林の中じゅうさがす。もしかして蛮族は自分に嘘をいったのだろうか。
リーマは密林の奥深くのどこかで自分を待っているのかもしれない。
だとしたら自分はとんでもないことをした。
だが…アベルはやがてその恋人の終焉の場所をみつけるのだった。
焼けこげた木。その下には灰。
彼は灰の中から業火でもろくなった彼女の骨のひとつひとつに口づけながら拾う。
小屋の中で、彼女のために骨をおさめる壷を作りながら彼は心を鎮めるのだった。
ある晩、焚いた火に吸い寄せられるかのように1匹の蛾が炎の中に舞い降りる。
彼は思わずその蛾をたすけようとするのだった。
それは火に焼かれ殺された恋人を彷彿とさせる。
彼は彼女をおさめたその壷を大切に持ち、文明社会へと戻っていくのだった。
*この蛾のシーンが忘れられない。
子ども心にはどうしようもないほどの胸の痛みがつらかった。
今でもそのシーンでは胸がぎゅっとなる。
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キーワード:
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「きみなくして 神も我もなし」
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UBBコード:
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[img]http://www.kaigaten.com/data/559/75rima-med.jpg[/img]
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